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箇所別のリフォーム

耐震リフォームの基礎知識 建築物編
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屋根の耐震リフォーム

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屋根を軽くして地震の影響を軽減

平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災で、木造家屋倒壊の原因のひとつは重い屋根瓦だったといわれています。

地震時に加わるエネルギーの大 きさは建物の重さで変わりますから、建物が軽いほど地震の影響を軽減させることができます。建物を軽くする手法のひとつとして「屋根を軽くする」ことがあげられます。

軽くて強い屋根材を選ぶ

屋根の耐震リフォームでは屋根を軽くすることが、地震に対して有効な選択肢のひとつになっています。
では軽くて強い屋根材にはどのようなものがあるのでしょうか。

金属板系
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ガルバリウム鋼板、アルミニウム板、ステンレス板、カラー鉄板など金属を使った屋根材があります。

瓦の形をしたもの、平葺きと呼ばれる長い板状のものが選択できます。厚さや色も選べます。

スレート系
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セメントと繊維でつくられているスレートも軽い屋根材です。
スレートを選ぶ際はその耐久性を確認します。

コンクリート系
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素材を軽量コンクリートにすることで、和瓦のよさをそのまま活かして軽くしたものや、ヨーロッパ風の軽量瓦もあります。

屋根の軽量化にどの素材を選ぶかは、もちろんその耐震効果や耐久性の視点で見ることは大切ですが、建物全体の美観や調和も考えて選択しましょう。

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壁の耐震リフォーム

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壁は地震の横揺れから家を守る

地震には縦揺れと横揺れがあり、下から突き上げるような揺れが縦揺れ、左右に揺さぶられるのが横揺れです。

縦揺れは主に柱の耐震補強リフォームで対処しますが、横揺れに対しては壁の耐震リフォームで補強することになります。リフォームで補強した壁を「耐力壁」といいます。

軸組工法(在来工法)の住宅は、基本的に垂直の柱と水平の梁・土台だけの構成ですから横揺れに弱いという欠点があります。この欠点を解消する耐震リフォームに「筋交いによる補強」と「構造用合板による補強」があります。

「筋交い」「構造用合板」による壁の耐震補強リフォーム

柱と梁・土台を強固に固定する壁の耐震リフォームには、大きく分けて2つの補強法があります。

筋交いによる耐震補強
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柱と梁そして土台の間に斜め材(筋交い)を入れて耐力壁をつくる方法です。

筋交いの両端は金具で留めます。
筋交いは右揺れ左揺れに対処できるように「右上から左下への筋交い」「左上から右下への筋交い」というようにバランス良く入れます。

構造用合板による耐震補強

構造用合板とよばれる強靭で幅の広い板を柱・梁・土台に打ちつけ、耐力壁をつくります。

壁の補強「内から工事」と「外から工事」

壁の耐震リフォームはリフォーム個所の面積の大きさなどによっては、室内側からの「内から工事」では住みながらのリフォーム工事が難しい場合があります。しかし「外から工事」を選べば、住みながらの耐震リフォームも可能です。

「内から工事」「外から工事」のメリット・デメリットは次のようなもの です。

屋根の軽量化にどの素材を選ぶかは、もちろんその耐震効果や耐久性の視点で見ることは大切ですが、建物全体の美観や調和も考えて選択しましょう。

内から工事

[メリット]
壁の中の柱だけでなく見えなかった天井裏の梁など骨組みをチェックできる。
[デメリット]
工事中は住みにくく、仮住まいが必要になることも。

外から工事

[メリット]
住みながらの耐震リフォームが進められる。
[デメリット]
外側に面した柱・梁・土台のみのチェックでリフォームすることになる。

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柱の耐震リフォーム

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地震による柱の「ほぞ抜け」を防ぐ

軸組工法(在来工法)では、柱と土台・柱と土台を組み合わせるために、木材をほぞに加工したり、その凸部分を差し込むために組み合わせる木材に穴(ほぞ穴)を開けていました。つまり削った分だけ木材の強度が弱くなるという弱点がありました。

平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災では強烈な縦揺れで、柱が土台の「ほぞ穴」から飛び出してしまう「ほぞ抜け」が多発しました。耐震補強リフォームではこうした事態を防ぐために、柱と土台、柱と梁などの接合部を金物で接合する工事が必要になります。

「柱と土台と筋交い」「柱と土台」を金具で緊結

接合部分を金具による耐震補強を施すことで、軸組工法の住宅であっても地震からの被害を軽減することが可能になります。

筋交いプレート金具
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柱と柱の間に筋交いがある場合は「筋交いプレート」金具で、柱・筋交い・土台を固定します。

山型プレート金具
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筋交いがない場合は、土台と柱を「山型プレート」金物で緊結します。

腐った木材(柱・土台)を取り替える

長年の湿気による腐食や、シロアリの被害で柱や土台の木材がボロボロに劣化している場合もあります。
このような場合は腐った(劣化した)木材を取り替えます。その補強工事の手順は、次のとおりです。

(1)劣化した部分を取り除く
(2)取り除いた部分に新しい木材を継ぐ
(3)金物で両者をしっかりと固定する

こうした工事に併せて、地面に防水シートを敷くなど、リフォーム後の湿気対策を施工しておくことも欠かせません。

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間取りの耐震リフォーム

家の構造ごと、間取りごとに違う耐震リフォーム

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耐震リフォームの補強ポイントの3要素は、(1)「壁」の垂直部分、(2)「床(屋根)」の水平部分、そして(3)「柱や梁」の接合部分です が、実際の家の耐震リフォームにおいては、壁だけ床だけ屋根だけとはいかないのが現実です。

実際はそれらの工事をバランスよく実施しなければ耐震効果が薄れる場合もありますから気をつけたいところです。

地震に弱い家の耐震リフォーム

ここでは「地震に弱い家」の間取りや構造を耐震リフォームで補強するポイントをご紹介します。

2階を増築した建物

もともと平屋だった建物ですから、基礎の強度や壁の強度も不足していると考えられます。

この場合基礎では、いまの基礎に鉄筋の入った基礎を接合するなどの耐震補強リフォームが必要です。壁も構造用合板や筋交いなどで補強します。

大きな開口部のある家

商店街などに多くみられる、1階をテナントやガレージなどにするために開口部を大きく取った家は壁の強度が不足していますので、構造用合板や筋交いなどで耐震補強しておきます。

窓の多い家

窓の多い家は明るくて開放的なのですが、壁の強度が不足しています。外壁面の3/4以上開口部がある場合は、壁の耐震補強が必要です。

大きな吹抜けのある間取りの家

空間が大きい吹抜けは水平方向の揺れに弱点があります。壁の補強の他、梁などを渡すことで横揺れに耐える構造にリフォームできます。

2階の壁(柱)の直下に1階の壁(柱)がない家

2階より1階が広い家によくある構造で、2階の重みを十分に支え切れていません。

補強方法としては「1階に壁を設ける」あるいは「2階の床を補強する」ことで、揺れのエネルギーが1階の壁に流れるようにします。

凸凹の多い間取りの家

間取りに合わせてそれぞれの部屋に屋根が付いているような家は、地震などの際、各部屋がバラバラな動きをするために危険です。

部屋数を増減して、建物がなるべく長方形になるような増(減)改築が耐震効果を高めます。

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